2008年2月29日金曜日

書評 人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか

グローバル経済の本質を見事にとらえて、わかりやすく説明された秀作です。

最近、日本人著者の書籍であまり読み応えがあるものが少なかったために、詳細なデータと論理でわかりやすく説明されているのに驚きました。神戸大学の三品先生の不全シリーズとともに、こちらは経営者がマクロ環境を理解することで、戦略を的確に立てるために必要な書だと思います。。

なぜ、サブプライムローンが実体経済に影響を与えるようになったのか(いままでは金融経済は、実体経済に従属的だったが、これからはことなる)

なぜ、アメリカがサブプライム問題に代表されるように、巨額の貿易赤字を垂れ流しながら、消費活動を続けられるのか。もしくは続ける必要があるのか。

なぜ、2000年以降、日本経済は回復傾向にあるにもかかわらず、労働分配率が上がらないのか。

なぜ、改革して成長を促しても問題解決にはならないのか。

などなど、20世紀型の経済感から21世紀型の経済感覚に移行するために、本書は絶好だと思います。

最近は、あまり専門誌が高くない人が書かれた読みやすい本が多かったですが、やはり専門家がきちんと書いた本は読後感が違うと再認識しました。

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