2008年1月29日火曜日

書評 戦略不全の因果 1013社の明暗はどこでわかれたのか

神戸大学の三品先生の不全シリーズの第2弾です。

前作の戦略不全の論理と同じく、詳細なデーターと緻密な論理展開で、非常に読み応えのある内容でした。

結局、どのような企業でも「立地」の良し悪しによって、利益率は決まってしまい、創業者がうまくそこを選びとった企業は高利益率を謳歌します。

それに対して、戦略不全企業では、創業時に立地の選択に失敗したか、たとえその時に失敗していても、「専門経営者」が「転地」に成功すれば、また高利益を享受できるというものです。

戦後の日本は、優秀な創業者が抜群の慧眼で見事に立地を選びとって、米国の専門経営者に勝ったものの、そのあとにおとづれた日本における専門経営者と、米国の専門経営者の「転地能力」の差によって、また敗者になってしまったとのこと。。

米国ではMBAの充実など、専門経営者を排出するしくみが整っていますが、日本型の専門経営者養成制度を整備しなければ、日本企業には明日がないとする、先生の論説に首肯すること大でした。

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